SF漫画と言えばそうなのですが、内容がリアルすぎてまるで歴史物のようです。
そしてそれがこの漫画の醍醐味でもあります。
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猿渡吾郎とロストマンことジャック・F・ウッドブリッジは五大陸最高峰を制覇した。
地球で一番高い地上を制覇した。
そして、これ以上高い所は地球には無い。
「あそこへ行きたくなった!」
「宇宙に限りはないからな!!」
決まった。
自分達の次なる目標は・・・・
宇宙。
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〜二人の主人公。吾郎とロストマン〜
主人公は大手建設会社社員の<猿渡吾郎>
彼は2011年、BS(ビルディングスペシャリスト)に日本人初として合格し、
スペースシャトル「ガガーリン」で国際宇宙ステーションへ旅立ちます。
一方吾郎の親友でもあり、共に宇宙を目指すことを決めた男ロストマンことジャック・F・ウッドブリッジ。
この物語は二人の視点から描かれることが多いので、もう一人の主人公といっても過言ではない人物です。
再び宇宙で再会した二人は最終目標である月を目指します。
これが彼らの新たなる始まりであり、二人の親友として最後の共同作業でもあったのです。
だからその後の二人は同じ月を目指していても、思想が全く違っていくのです。
一人は月の開発のため自分の出来ることを全力で行い、時には自国である日本に協力し日本自体の宇宙での立場を確立していきます。
一人は国というものを最優先に考え、自国であるアメリカを月の、宇宙の頂点に立てようとします。
これらの似ているようで全く違う思想から、お互いの親友という立場が変わっていくのです。
国同士の戦いでもあり、吾郎とロストマンの人間同士の戦いでもあるこの作品。
このような人間同士の戦い、思いのぶつけ合いがこの漫画の魅力の一つでもあります。
〜リアリティあるストーリー〜
最初に述べたように内容がリアルというのは人間同士のかかわりだけではありません。
宇宙開発から月へ行き、月での開発という現実世界での実際の流れは、もちろんこの漫画の中でも描かれています。
国際宇宙ステーションの開発後、月での生活をしながらの月の開発。
これらがしっかり描かれており、SF漫画としては申しぶんありません。
しかし、これらはあくまでストーリーの基礎です。
本当のストーリーは、月開発を主とした国や人の考え・立場・行動だと考えられます。
例えばアメリカが秘密裏に月の軍隊を作ったり、それに対抗しようと中国が宇宙技術力を驚異的に発展させたり・・・・。
さらにそれらに関連したテロさえもあり、まるで今の地球の延長線上です。
これらがとてもリアルであるため、一瞬にしてこの漫画の世界観に入り込んでしまうのです。
全ての話が実際に起こりうる可能性があります。
だからこそこの漫画を濃く感じ、考えさせられるのです。
日本人が初の有人シャトル打ち上げという偉業を達成するあたりは、現在働く人たちに何かを伝えているように感じられます。
これらのことから大人の人たちに読んでもらいたいのはもちろん、これからの未来のためにも、若い人に読んでほしい漫画でもあります。

MOON LIGHT MILE 1 (1)

MOON LIGHT MILE 13 (13)
宇宙の法則的な矛盾点もあります・・・。
ま、それが主ではないので気にする必要もないでしょう。
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